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ずっと傍に……
第14章 顔合わせ…

「はい。実は2つほど真実を申しておりません。それをここで訂正させていただきたいと思っています。」

真正面からぶつかる友紀也に私の方がドキドキして、友紀也のスーツを引っ張っていた。
その手をポンポンと撫でて頷く友紀也を信じて私も頷き、パパもママも友紀也が何を語るのか、固唾を飲んで見守る。

「まず初めに、私の苗字は沢渡ではありません。沢渡は母の旧姓で、生活する上で使用しています。本当の苗字は桜木と申します。」

「桜木…?」

ママは桜木という苗字に反応した。
学校の行事ごとは全てママに任せているパパは、桜木と聞いても何も気に留めることはない。

「そして、次に…塾の講師ではなく、高校で理科を教えています」

高校で理科を教えているという言葉に、ママの顔が険しくなり私を見る。
それに耐えられなくて目を逸らせば、ママの考えが正しいと肯定してしまう形になった。

「悪いが…どうしてそんな嘘を?」
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