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ずっと傍に……
第14章 顔合わせ…
「そう…沢渡さんね。少し時間をくれないかしら?ただ陽葵の恋人がどんな方か知りたかっただけなのよ。それがいきなり蒼の担任で、陽葵とは元教師と生徒…結婚を前提にって…いきなりのことで何をどう考えて良いのかもわからないの。…ちゃんと沢渡さんと陽葵の想いは聞きましたから…少し時間をもらえないかしら?」
「考える必要があるか!!俺は絶対に認めないからな!!」
ママの言葉にパパは断固反対する。
それでもママは私たちに続けた。
「今は何を話しても一緒でしょう?だから時間をね。いただけないかしら?私たちも家族できちんと話をしますから」
友紀也は一瞬躊躇い、そしてママの言葉を受け取った。
「そうですね…こちらの言い分ばかり口にしてしまったようですね。ご両親に許していただきたいと、気が急いたのかもしれません…。今日のところはこれで失礼したほうがよろしいのでしょうね…」
立ち上がる友紀也につられて立ち上がると、大丈夫と頭をポンポンと叩いてくれた。
「では私はこれで失礼します」
深々と頭を下げた友紀也はママに微笑んでリビングを出て行った。