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第14章 顔合わせ…

友紀也にLINEをして1時間ぐらいして、友紀也は慌てて帰ってきた。

「陽葵、どういうことですか？大学もバイトも休んだって」

私は何も喋らずに友紀也に抱き付いて甘える。
友紀也の温もりを感じれば、友紀也だけが傍にいてくれればいいと思える。
このままパパと喧嘩別れしてしまっても…

「陽葵…お父様と何かあったんですね。話してください」

ソファーに座って抱きしめられたまま優しく聞く友紀也にパパとの喧嘩を話した。

「あの家に帰りたくない…」

最後にそういえば、友紀也の手が優しく私を包み込む。

「そうですか…ゆっくりと時間をかければと思っていましたが、一緒にいる陽葵が辛いですね…お母様は何と？」

「ママは何も言わない…今日もずっと電話がかかってきてるけど出てない」

話している間にも何度もかかってきていた。
悪いと思いながらも出る気分にはなれなかった。
友紀也の腕の中で甘えていると、また電話が鳴った。
画面にはママという文字が浮かび上がっている。