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ずっと傍に……
第16章 苦悩…
「ただいま」
22時を過ぎた頃に友紀也が疲れた顔をして帰ってきた。
「おかえり…ご飯の用意できてるけど先に食べる?それともお風呂が先がいい?」
スーツの上着を脱ぐこともせずにソファーに座る友紀也は、どうみても疲れていて体調が悪そうだった。
「そうですね…正直食欲があまりないんです…先にお風呂に入ってきます」
少し前から様子が変なのは気がついていた。
体調が悪いのかと聞いても大丈夫としか言わない。
だけど、その頃から食事の量も減り、今ではお風呂に入ってそのまま寝ることも多くなっていた。
食事も食べやすいものを作っても殆ど手を付けないこともある。
正直心配で、病院に行こうと言っても行こうとはしない。
大丈夫としかいわない友紀也が心配で仕方がなかった。
とりあえず、友紀也がお風呂に入っている間に雑炊を作ることにした。
お風呂から上がった友紀也に雑炊を出すと、どうにか食べてくれる。
だけど、それは無理やり食べているようで、どうしたらいいのか分からなかった。