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ずっと傍に……
第16章 苦悩…

「陽葵…今日は迎えに行けなくてすみません。帰りは大丈夫でしたか?」

こんな時でも私の事を心配する。

「私の事はいいよ。それより…本当に大丈夫?」

「大丈夫ですよ。陽葵は心配性ですね」

いつもの笑顔でいつもの言葉。
だけど行動が伴っていなことに友紀也は気がついていない。
雑炊も半分ぐらい食べて手を合わせてごちそうさまをする。
そしてソファーに座って、いつものように目を閉じて…今何を考えているのか分からない。
後片付けをして友紀也の横に座った。
ソファーの沈み具合で私が座ったのに気がついたのか瞳を開けて力なく微笑む

「明日はお休み?」

「…お昼から学校です…最近一緒にいる時間が少なくて申し訳なく思っています」

「それは気にしないで。それより…明日の午前中病院に行こう?」

先週の土日も学校に行って休みがなかったので明日こそはと告げても、友紀也は首を横に振る。

「本当に大丈夫ですから…久しぶりに午前中ゆっくりできるんです。陽葵を抱きしめていたい…」

そう言ってキスをする友紀也に不信感しかない。
このキスだって話を逸らすためのもだと感じて、友紀也の胸を手で押して友紀也から初めて逃げた。

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