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ずっと傍に……
第16章 苦悩…
「そろそろ寝ようか?朝早かったし眠いでしょう?」
話も一段落し、時計を見れば2時を回っていた。
今朝は6時に起きたので24時間近く起きていることになる。
もし、まだ考えることがあるのなら、頭がすっきりした後の方が良い。
明日一日はその為の休養でもある。
ベッドルームに移動してベッドに潜り込むと、友紀也は甘えるように私に抱き付いてくる。
気持ちが固まっても不安は大きいんだろう。
一人の生徒の人生を左右してしまった後ろめたさに責任感。
今だけは私の腕の中で安らかに眠って欲しい。
最近はこんなことばかりを考える。
私にできる唯一の事だから。
「陽葵が一緒でよかた…」
そう呟いて、そのまま眠りに落ちていく。
泣き疲れた子供のように、頬には流れた涙の痕。
「ずっと傍にいるよ。私は何があっても友紀也の味方だからね」
聞こえてるかどうか分からなくても、耳元で囁きかける。
無意識に私の存在が友紀也の力になればと祈りながら…