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ずっと傍に……
第17章 対峙…
それは暑い夏が終わろうとしていた頃、ツクツクボーと蝉の音がやけに大きく、まだ蒸し暑かった…
「どういうことですか?」
高校の時の担任だった小林先生の電話に意味が分からず聞き返し、握りしめるスマホに力が入った。
『だから、弟さんが怪我をしたから両親と連絡を取って欲しいんだ。ご両親の携帯・自宅に電話をかけても出なかったから、田崎に電話をかけた。……大丈夫か?』
「あっ…はい…両親に連絡取ります…で蒼は?大丈夫なんですか?」
『命には別状はないとは思うが出血がひどくてな…とりあえず俺も病院に行くから、何かあったらこの携帯に連絡をくれ』
慌しく電話は切れ、ツーツーツーという電子音だけが頭の中に冷たく響く。
私は慌ててママに電話をかけても、小林先生の言う通り電波が入っていないのかコールすらしない。
次はパパ…少し躊躇しながらも今はそんな事は言ってられないと電話をかけ、パパの携帯は繋がった。
プルプルプルッという音が私の鼓動を早くする。
パパと話すのは一年ぶりに近くて緊張以外なにもない。
1分程コールを鳴らし、出ないのかと思った時にパパの声が耳に届いた。
「どういうことですか?」
高校の時の担任だった小林先生の電話に意味が分からず聞き返し、握りしめるスマホに力が入った。
『だから、弟さんが怪我をしたから両親と連絡を取って欲しいんだ。ご両親の携帯・自宅に電話をかけても出なかったから、田崎に電話をかけた。……大丈夫か?』
「あっ…はい…両親に連絡取ります…で蒼は?大丈夫なんですか?」
『命には別状はないとは思うが出血がひどくてな…とりあえず俺も病院に行くから、何かあったらこの携帯に連絡をくれ』
慌しく電話は切れ、ツーツーツーという電子音だけが頭の中に冷たく響く。
私は慌ててママに電話をかけても、小林先生の言う通り電波が入っていないのかコールすらしない。
次はパパ…少し躊躇しながらも今はそんな事は言ってられないと電話をかけ、パパの携帯は繋がった。
プルプルプルッという音が私の鼓動を早くする。
パパと話すのは一年ぶりに近くて緊張以外なにもない。
1分程コールを鳴らし、出ないのかと思った時にパパの声が耳に届いた。