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第17章 対峙…

パパとママは何も反論しなかった。
それでもパパは悔しそうに唇を噛みしめて耐えているのか、私を抱きしめる腕に力がこもる。
きっと私に向ける怒りを、パパたちに向けてると分かると黙ってはいられなかった。

「村上先生…私の事は何を言われても仕方がないと思っています。…学生時代…桜木先生を好きで追いかけ回していたのは事実ですから…それでも今回の事は関係ないと思います。それに両親の事をひどく言わないでください」

真正面から反発する私に、パパとママは驚いていた。
私も自分で驚くほど、村上先生に怒りを感じ言い切ってしまった。
それが気に入らない村上先生は、顔を歪ませながら怒りに打ち震える。

「誰に向かってそんな口を聞いてるの！！あなたたち姉弟のせいで桜木先生は傷ついた。あなたは心を、そして弟は身体を…あなたたちは桜木先生にとって疫病神よ！！」

ヒステリックに怒鳴り散らす村上先生の迫力に圧倒されて、誰も言葉を出すことができなかった。

「そこまでですよ。村上先生」