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ずっと傍に……
第17章 対峙…
ガラッと処置室が開いて現れたのは、貸病衣を身にまとった友紀也だった。
「友紀―――…」
「桜木先生!!怪我は??痛くないですか?」
友紀也に駆け寄ろうと立ち上がった瞬間、村上先生は表情を一変させ友紀也にかけよった。
そしてみんなの前で、自分が恋人のようにベタベタとする。
そこは私の居場所なのにと嫉妬し、駆けつけられない自分の立場が嫌になる。
友紀也は心配する村上先生の手を振りほどいて、教頭や小林先生に一言二言交わして私たちの前に歩いてきた。
「田崎くん…蒼くんと呼んだほうがいいでしょうね…怪我は大丈夫ですか?そこまで酷くはなかったと聞きましたが痛みは?」
「俺はっ…大丈夫…先生にかばってもらったから…」
「それはよかった…」
蒼の言葉を聞いてほっとした友紀也は、次に私たちに向き直る。
「この度は…僕の不注意で息子さんに怪我をさせてしまい申し訳なく思っています」
そう言って、私たち家族に深々と頭を下げてくれた。
だけど、頭を下げた首から見える包帯が痛々しい。
「いやっ…喧嘩をしたのは蒼だと聞きました…先生に迷惑をかけたのは、うちの子のようで…先生のほうが酷いと聞きましたが、怪我は大丈夫ですか?」
「友紀―――…」
「桜木先生!!怪我は??痛くないですか?」
友紀也に駆け寄ろうと立ち上がった瞬間、村上先生は表情を一変させ友紀也にかけよった。
そしてみんなの前で、自分が恋人のようにベタベタとする。
そこは私の居場所なのにと嫉妬し、駆けつけられない自分の立場が嫌になる。
友紀也は心配する村上先生の手を振りほどいて、教頭や小林先生に一言二言交わして私たちの前に歩いてきた。
「田崎くん…蒼くんと呼んだほうがいいでしょうね…怪我は大丈夫ですか?そこまで酷くはなかったと聞きましたが痛みは?」
「俺はっ…大丈夫…先生にかばってもらったから…」
「それはよかった…」
蒼の言葉を聞いてほっとした友紀也は、次に私たちに向き直る。
「この度は…僕の不注意で息子さんに怪我をさせてしまい申し訳なく思っています」
そう言って、私たち家族に深々と頭を下げてくれた。
だけど、頭を下げた首から見える包帯が痛々しい。
「いやっ…喧嘩をしたのは蒼だと聞きました…先生に迷惑をかけたのは、うちの子のようで…先生のほうが酷いと聞きましたが、怪我は大丈夫ですか?」