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ずっと傍に……
第17章 対峙…
パパは桜木先生が友紀也と同一人物だと忘れているんじゃないかと思うほど普通に話していた。
「たいした怪我ではありません。こうなる前に止めるべきだったんです。腕とはいえ怪我をさせてしまったことには変わりはありません。…傷が残らなければいいのですが…本当に申し訳ございません」
再度頭を下げる友紀也の袖を握りしめた私に、友紀也は顔を上げ優しく微笑んでくれた。
「大丈夫ですよ。出血の割には傷はひどくありませんから」
「本当?」
「ええ…ですから僕の事は気にしないでください。陽葵さんにも心配をさせてしまったようで申し訳ない」
軽く会釈する友紀也に、私はただ黙って首を横に振ることしかできなかった。
今、この場で色々と話すには人が多すぎる。
「桜木先生…喧嘩の理由につていは私共も家に帰って、蒼にきちんと話を聞きたいと思っています。蒼が悪いのであればそれなりの謝罪を考えていますので…他の先生方も本日は色々とお手数をおかけいたしました。」
パパは全教員に頭を下げて謝罪した。
ママと私も頭を下げても蒼だけは頭を下げることはなかった。
「たいした怪我ではありません。こうなる前に止めるべきだったんです。腕とはいえ怪我をさせてしまったことには変わりはありません。…傷が残らなければいいのですが…本当に申し訳ございません」
再度頭を下げる友紀也の袖を握りしめた私に、友紀也は顔を上げ優しく微笑んでくれた。
「大丈夫ですよ。出血の割には傷はひどくありませんから」
「本当?」
「ええ…ですから僕の事は気にしないでください。陽葵さんにも心配をさせてしまったようで申し訳ない」
軽く会釈する友紀也に、私はただ黙って首を横に振ることしかできなかった。
今、この場で色々と話すには人が多すぎる。
「桜木先生…喧嘩の理由につていは私共も家に帰って、蒼にきちんと話を聞きたいと思っています。蒼が悪いのであればそれなりの謝罪を考えていますので…他の先生方も本日は色々とお手数をおかけいたしました。」
パパは全教員に頭を下げて謝罪した。
ママと私も頭を下げても蒼だけは頭を下げることはなかった。