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ずっと傍に……
第17章 対峙…
今日の事は後日話し合うと言うことになり、私はパパの車で帰ることにした。
駐車場で小林先生たちに挨拶をして、私はパパの車に乗った。
だけど、パパが車を発進させる気配はない。
ただ何かを考えている様なそんな気がしていた。

「帰らないの?」

最初に口を開いたのは蒼だった。
蒼も疲れていて家でゆっくりしたいんだろう。

「パパ…帰ろう?」

私も帰るように促すと、パパは言いにくそうに口を開いた。

「あ―――…なんだ…陽葵…行ってきていいぞ…」

そう言われても、どこに行っていいと言われているのか分からなかった。

「トイレに行きたいんだろう?30分ぐらいなら待っててやるぞ?30分だけだからな」

それだけ念を押すと、車から降りて煙草に火をつけて吸いだした。

「もう…ほんとに分かりづらい人なんだから…陽葵も早くトイレに行ってらっしゃい」

と私の手を取り、友紀也に貰った指輪を撫でられ、その意味を理解した。

「そうね…30分ぐらいかな???トイレ行ってきます」

「はっ??トイレに30分?うんこか?」

蒼のはしたない言葉は無視して、私は受付に走った。
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