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ずっと傍に……
第18章 うそつき…
―…
――…
―――…
寝る前に、おやすみのLINEを送った。
いつもだったらすぐにでも返ってくる返事は既読になっても返ってこなかった。
疲れて寝たのかなと深く考えずに私も寝ることにしたけど、次の朝起きても返事はない。
それから、何度LINEをして既読になっても返事はこなかった。
次第に既読にもならなくなった。
何度電話しても友紀也が出る事もなく、何かあったのかとマンションに行ってみた。
「えっ…なんでっ???」
鍵を入れて左右に回しても動く事もなく、その扉が開くことはなかった。
エントランスにある管理人室で聞いても、それは個人の問題で自分は知らないの一点張りで埒が明かない。
その日は友紀也が帰ってくるまで待っていたが、22時を過ぎても友紀也が帰ってくることはなかった。
訝し気に見る管理人に居心地が悪くなった私は外で待つことにした。
23時…24時…友紀也は帰って来ない。
それから毎日のように友紀也の家に行って帰を待っていても、友紀也は一度も帰っては来なかった。
連絡も取れない、家にも帰ってこない。
いったい友紀也の身に何が起こったのかと心配で、警察に行った方が良いのではないかと考えはじめていた。