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ずっと傍に……
第18章 うそつき…
何も言わない私に、一方的に別れの言葉を並べる。
「陽葵も本当の運命の人を見つけてください。」
私の頬から手を離し、友紀也はドアを開けた。
「6限目は授業がありますので、分かったら帰っていただけますか?」
「友紀也っ…」
「そんな顔をされても…戻ることはできません…申し訳ないと思っています。結婚の話までしておいてこんなことになってしまって…ですが自分の心に嘘をついたまま陽葵と付き合い続けることはできないんです。愛のない生活をする気はありません…これが僕の本心です」
きっぱりと言い切る友紀也の心に迷いはないんだと感じた。
だけど私の心はそんなに簡単には受け入れられない。
あの愛し合った日々が嘘だったなんて信じられなかった。
「ねぇ…嘘だよね…冗談だよね…あれだけ愛し合ったじゃない。何度も何度も…愛してるっ―――――」
「言いましたか?先週の旅行では一度も言ってはいませんよ。嘘でも愛の言葉を陽葵には言いたくはなかった。僕が愛を囁くのはひとりだけ…それは陽葵ではありません。」
「陽葵も本当の運命の人を見つけてください。」
私の頬から手を離し、友紀也はドアを開けた。
「6限目は授業がありますので、分かったら帰っていただけますか?」
「友紀也っ…」
「そんな顔をされても…戻ることはできません…申し訳ないと思っています。結婚の話までしておいてこんなことになってしまって…ですが自分の心に嘘をついたまま陽葵と付き合い続けることはできないんです。愛のない生活をする気はありません…これが僕の本心です」
きっぱりと言い切る友紀也の心に迷いはないんだと感じた。
だけど私の心はそんなに簡単には受け入れられない。
あの愛し合った日々が嘘だったなんて信じられなかった。
「ねぇ…嘘だよね…冗談だよね…あれだけ愛し合ったじゃない。何度も何度も…愛してるっ―――――」
「言いましたか?先週の旅行では一度も言ってはいませんよ。嘘でも愛の言葉を陽葵には言いたくはなかった。僕が愛を囁くのはひとりだけ…それは陽葵ではありません。」