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ずっと傍に……
第18章 うそつき…
友紀也は立ち上がり私に近づいて壁際まで追い込んでいく。
壁まで追い込まれた私は何も言えずに、ただ友紀也の冷たい表情を見ていることしかできない。
冷たい表情を見ていると直海さんの言葉を思い出す。
―――――人と一線を引いて付き合っている…
その言葉が頭に浮かんだ瞬間、そういうことなんだと理解する。
理解したくなくても、今の友紀也の瞳を見れば分かってしまう。
だって、私は友紀也の事が好きだから。
友紀也がそうじゃなくなっても私は…
「仕方がないですね…。…僕には陽葵より好きな人がいます」
「…好きな…人?」
その一言に身体が震えた。
「はい。陽葵より惹かれて愛してしまった女性…陽葵が運命の相手だと思っていましたが、そうではなかったようです。ですから、僕と別れてください…これ以上、陽葵を愛していくことはできません」
衝撃的な言葉に、知らず知らずに涙が零れていた。
その涙を友紀也の手がそっと拭った。
「もう…泣いても抱きしめてあげることはできません…抱きしめたい相手は他にできてしまった…部屋にある荷物は家の方に送ります。指輪は好きなようにしてください。」
壁まで追い込まれた私は何も言えずに、ただ友紀也の冷たい表情を見ていることしかできない。
冷たい表情を見ていると直海さんの言葉を思い出す。
―――――人と一線を引いて付き合っている…
その言葉が頭に浮かんだ瞬間、そういうことなんだと理解する。
理解したくなくても、今の友紀也の瞳を見れば分かってしまう。
だって、私は友紀也の事が好きだから。
友紀也がそうじゃなくなっても私は…
「仕方がないですね…。…僕には陽葵より好きな人がいます」
「…好きな…人?」
その一言に身体が震えた。
「はい。陽葵より惹かれて愛してしまった女性…陽葵が運命の相手だと思っていましたが、そうではなかったようです。ですから、僕と別れてください…これ以上、陽葵を愛していくことはできません」
衝撃的な言葉に、知らず知らずに涙が零れていた。
その涙を友紀也の手がそっと拭った。
「もう…泣いても抱きしめてあげることはできません…抱きしめたい相手は他にできてしまった…部屋にある荷物は家の方に送ります。指輪は好きなようにしてください。」