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第20章 出逢った意味…

「陽葵、今日一緒に帰らないか？」

大地くんがいつものように声をかけてくれたけど、今日は恭平さんと約束しているから断ると、すごく残念そうな表情をしていた。
それでも、今は恭平さんといるほうが楽で安心する。
友紀也とつきあっている時も思ったけど、社会人は忙しく毎日が残業ばかりで、いつ身体を休めているのかと心配になるほどだった。
それでも、友紀也と恭平さんの違う所は、決して無理をしないところ。
仕事が忙しい時や疲れている時に会いたいと言っても、無理だとはっきりと言ってくれる。
だけど、前の彼女と別れた原因が仕事が忙しくて構ってやれなかったと言う事もあり、時間のやりくりをして無理のない程度にはつきあってくれていた。
だから、平日会う時は食事だけと決めて、週末になると買い物にでかけたりするようになっていた。