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ずっと傍に……
第21章 この愛が燃え尽きるまで…

「大丈夫…ちゃんと説明してあげるから…とりあえずは落ち着く事、いいね」

学先生の優しい笑顔に心癒されコクリと頷くと、良い子だと言って頭を撫でられた。
落ち着いた私を抱き起し、学先生はベッドの上に腰を下ろした。

「何から話したらいいかな…そうだね…志保が友紀也の妹だと言う事は理解してるね」

「…それ…本当なんですか?」

未だに信じられなくて聞けば、学先生は躊躇せずに頷いた。

「小さい頃からふたりの事は見て来たからね…仲の良い兄妹だったよ。どちらかというと志保の方がしっかりしていたかな?」

「でも…友紀也は志保さんの事妹だなんて…それに妊娠…」

「志保のお腹、大きかったかい?」

先ほど会った志保さんを思いだすと、お腹は大きくはなかった。
計算して誤差があったとしても今は6か月ぐらいで、あんなにお腹がぺちゃんこのはずはない。
流産?
でも友紀也との間にできた子供なら、ふたりは兄妹で愛し合ったと言う事で…近親相姦という言葉が頭をよぎる。
でもそれでは話が違いすぎる。
私と付き合っている時に、志保さんと出会い愛してしまったと言った。
だけど兄妹であれば昔から知っていたはず。
私と出逢うずっと前からふたりは同じ時を過ごし愛を育んでいた?
それをカモフラージュするために私と愛し合った?
意味が分からない…分からなかった。
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