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ずっと傍に……
第21章 この愛が燃え尽きるまで…
静かに告げる学先生の言葉が私の中に流れ込む。
それが何を意味するのか、素人の私でも理解できた。
「大丈夫かい?話続けても?」
学先生の言葉に、友紀也のことをもっと知りたくて、恐くても頷いた。
「そう…。去年の秋に怪我をして入院したね。その時に気になる事があって精密検査をしたんだよ。それで癌が見つかった。膵臓癌は発見が難しい場所にあってね。見つかったとしてもほとんどがステージ4で…友紀也もそうだったよ。手の施しようがなくて…放射線治療と緩和治療を行っていてね。今はゆっくりと時間を送っているよ」
「手の施しようがないって…放射能治療って…」
口の中はカラカラで、喋るたびに唇が引っ付いて上手く言葉にできないもどかしさ。
色々と聞きたいのに怖くて聞けなかった。
「余命…1年…と判断した…」
ボソリと言葉にする学先生の一言に一気に血の気が引く。
今まで色々な話を聞いた。
それでもどうにか自分を保ち、友紀也が何を思っていたのか知ろうと理解しようと頑張った。
だけど…もう無理…
そんな言葉を聞かされて平静ではいられない。
それが何を意味するのか、素人の私でも理解できた。
「大丈夫かい?話続けても?」
学先生の言葉に、友紀也のことをもっと知りたくて、恐くても頷いた。
「そう…。去年の秋に怪我をして入院したね。その時に気になる事があって精密検査をしたんだよ。それで癌が見つかった。膵臓癌は発見が難しい場所にあってね。見つかったとしてもほとんどがステージ4で…友紀也もそうだったよ。手の施しようがなくて…放射線治療と緩和治療を行っていてね。今はゆっくりと時間を送っているよ」
「手の施しようがないって…放射能治療って…」
口の中はカラカラで、喋るたびに唇が引っ付いて上手く言葉にできないもどかしさ。
色々と聞きたいのに怖くて聞けなかった。
「余命…1年…と判断した…」
ボソリと言葉にする学先生の一言に一気に血の気が引く。
今まで色々な話を聞いた。
それでもどうにか自分を保ち、友紀也が何を思っていたのか知ろうと理解しようと頑張った。
だけど…もう無理…
そんな言葉を聞かされて平静ではいられない。