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ずっと傍に……
第21章 この愛が燃え尽きるまで…
「学先生!!友紀也はどこ?会いたい!!会わせて!!」
学先生の白衣を握りしめて会いたいと告げても、首を横に振るだけで合わせてはくれなかった。
「友紀也の意思で合わせる事はできない。」
「どうして?!!友紀也に会わせて!!!会わせて!!!」
「患者の意思が最優先だ。友紀也がキミに会わないと決めた以上、会わせることはできない。落ち着いたら誰かに送らせるから帰りなさい」
学先生は先ほどまでの優しい表情を崩し、医者としての立場で私に告げた。
だけど、そんな事言われても、はいそうですかと帰れない。
「学先生が合わせてくれないなら自分で探します!!」
握りしめている白衣を離しベッドから降りて友紀也を探しに行こうとした。
だけど、手を取られて探しに行くことができなかった。
「会わせるわけにいかない」
「離して!!友紀也に会いたいの!!友紀也に会って話をしたいの」
握りしめられている手を離そうとしても、年のわりに強い力で握りしめられていて中々離してはもらえなかった。
それでも必死に抵抗した。
「離してよ!!離して!!友紀也!!友紀也!!!」