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ずっと傍に……
第21章 この愛が燃え尽きるまで…
「…いつから知ってたの?」
「俺のお袋…ここに入院してたんだ。その時にこの病院で何度か見かけて…友紀也さんと学先生の話をたまたま聞いた…俺が知ってしまった事を知ると…別れた後のヒナの事を頼むと言われたんだ。」
「じゃあ…傍にいてくれてたのも友紀也から頼まれたから?学校やマンションに迎えてに来てくれてたのも?」
大地くんの襟元を握りしめて息を上げながら聞いた。
「落ち着いて…全部…ヒナが聞きたいことは全部教えるから…またパニックになって過呼吸起こすから…なっ…ゆっくり話そう?」
大地くんは、そう言って背中を擦ってくれていた。
「マンションの前にヒナがいるから迎えに行って欲しいって連絡あったよ。そして、友紀也さんと連絡が取れなくなって学校に行った時も、最後に会いに行った時も連絡があった。ヒナを迎えに来て欲しいって…ヒナはずっと愛されているんだよ」
「だったら…どうして会ってくれないの?」
愛してるのならずっと傍にいてくれてもいいはずなのに、友紀也は私を手離した。
そして今でも会おうとはしてくれない。