この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ずっと傍に……
第21章 この愛が燃え尽きるまで…
「友紀也に会わせて…友紀也の傍にいたいの…どんな友紀也でも傍に…傍にいたい…」
「だから、それを友紀也さんは望んじゃいないんだよ」
「なんで?なんで?心配しているなら、まだ愛してくれてるのならどうして会ってくれないの?」
「ヒナッ!!友紀也さんの気持ちも分かってやれ。今の自分を見せてたくない。ヒナを苦しめたくないって言う男の気持ち分かってやれよ」
いつの間にか、大地くんも泣いていた。
ふたりして泣きながら自分の想いをぶつける。
「どうして私の気持ちを勝手に決めるの?私がどうしたいかをどうして友紀也が決めるの?私の心だよ。私の想いだよ?別れても忘れられなかった。それなのに、こんなこと聞いて忘れる事なんてできないよ。……忘れて欲しかったら、どうして病気の事、最後まで隠してくれなかったの?そうしたら忘れられたかもしれないのに…聞いちゃった忘れられないよ…」
私は涙を流しながら、大地くんの身体を押し退けて、力の入らない身体に力を入れて立ち上がった。
「ヒナッ!?」