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ずっと傍に……
第21章 この愛が燃え尽きるまで…

『友紀也…キス…して?』

前と変わらずおねだりすると、友紀也はいつものように微笑んで唇を寄せた。

『もっと…こんなんじゃイヤ』

触れるだけのキスに満足できずに甘えると、友紀也は私が欲しいキスをくれる。
触れ合う舌は生暖かくて、これが現実なら良いと思う。
お互いの舌を絡め、いつものように深くなるキス…
お互いを求めて、お互いが自分の一部に化す瞬間。
クチュクチュと言う音だけが病室内に広がり消えていった。

『続き…したくなるね』

『そうですね…陽葵が手の中にいるというのに、これ以上できないのが残念です』

本当に残念そうに告げる友紀也がおかしくて笑うと、その笑顔が好きですよと言って、またキスをした。

『さぁ…そろそろ眠ってください…雨に打たれて熱もありますからね』

『イヤっ…眠っちゃったら、友紀也消えちゃう…』

私から離れようとする友紀也にしがみついてイヤイヤと駄々をこねる。
だって、これは夢。
目を閉じて起きてしまったら、もうそこには友紀也はいない。
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