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ずっと傍に……
第21章 この愛が燃え尽きるまで…

『消えないですよ。ずっと傍にいますから…今日は眠ってください』

『そんなの嘘だ!!友紀也は頑固だもん。私と会わないって決めた友紀也が簡単に会ってくれるはずがない…夢でもいいの。もっと一緒にいたい』

夢でもいいと思った。
友紀也と一緒にいられるのなら、それが現実じゃなくて夢の中でも一緒にいたい。
永遠に醒めなければいいのにとさえ思う。

『仕方がないですね』

友紀也はうれしそうに笑うと、私が座っているベッドに入り込み私を抱きしめたまま横になる。
友紀也の温もりが身体全体で感じ、そして深呼吸をすると友紀也の匂い。
これが夢ではなくて現実だったらどんなに良いかと思わずにはいられない。
夢ならいつかは醒める。
醒めた後の虚しさを考えるといたたまれなくなり、ギュッと友紀也に抱き付いて甘えた。

『陽葵の匂いですね…落ち着きます』

『私も…友紀也の匂い…すごく好き…この匂いに包まれて…夢なら醒めないで欲しい…』

瞳を閉じたくないのに、友紀也の温もりと匂いに包まれてウトウトし始める。

『大丈夫…起きても傍にいますから…ずっと傍に…』

『嘘だもん…友紀也嘘つきだもん…信じない…』

そう言いながらも、友紀也の腕の中で、私は眠りの渦に抗うことなど出来ずに落ちていく…

眠りたくないのに…
もう、二度と友紀也から離れたくないのに…
夢は必ず醒めてしまう…
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