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ずっと傍に……
第22章 幻でもいい…
「あっ…愛して…私を愛して…友紀也っ…私をっ」
「陽葵が望むのなら…瞳を閉じて声だけに耳を傾けて…耳で僕を…友紀也を感じて…他に望むものは?」
「…丁寧な言葉で…喋って…」
完全に彼を友紀也と重ね合わせるために口調を真似てもらう。
暗闇の中、耳だけを傾ければ彼は友紀也になる。
そして私は友紀也に抱かれ、あの幸せだった日々を思い出す。
幻でもいい。
一時の幻想でもいい。
今はそれに縋りたい。
「丁寧な言葉…おかしな願いですね…いいですよ。陽葵が望むのなら…陽葵…僕を感じてください。そして僕の愛を感じて…」
一気に彼の口調が変わった…
そして首筋に舌を這わせながら身体を仰向けにして、チュッチュッと音をたてながら私の身体を愛撫する。
バスタオルを剥ぎ取れば、まっさらな身体が彼の目にさらされ、恥ずかしさから両手で胸を隠した。
「隠さないで…陽葵の身体を僕に見せてください…陽葵を感じたい…陽葵を愛したい…」