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第23章 最良の日…

「ハッ…ハッ…ハッ…」

「ンアアア…アッ…」

激しい息遣いと肌がぶつかり合う音が木霊する。
身体中は汗ばみ、どちらの汗か分からぬほど絡み合っている。
蕩けてしまいそうな…今まで感じた事のない快楽が私を襲う。
それでも私の身体は足りない。
もっと欲しくて、もっと滅茶苦茶になりたくて目の前にいる彼に懇願する

「ンアッ…もっと…ユキッ…友紀也…もっと激しく」

そう告げて、私の方から濃厚で彼の全てを食べつくすかのように荒々しいキスをする。
それを受け入れながら彼は、深く、早く、打ち付ける。
余りの激しさに唇は離れ、乱れ切った喘ぎ声が惜しげもなく溢れてくる。

「アアアッ…もっと…もっと…アアン…忘れ…るぐらいに…アアアッ…激しく…ヤァァァァ…イクッ…イクッ」

何度絶頂を迎えたのか分からな程、絶頂に導かれる。
それでも、私の懇願通り激しく責め立ててくれる。
死ぬことができないのなら、せめて…せめて忘れるぐらいに滅茶苦茶してほしいと。

「ダメェェェェ―――」

彼の責めに、今まで感じた事のない波が私を襲った。
身体は大きく跳ね、足のつま先から頭のてっぺんまで何かが走り抜けるような感覚が私を襲いイッた。
そして私は、漸く意識を手離した。