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ずっと傍に……
第23章 最良の日…
「友紀也くん…キミの愛情の全てを陽葵に注いでやってくれ…そして今日からキミは私たちの家族でもある…辛い事、困った事…なんでも相談してほしい…私たちはこの結婚を心から祝福するよ」
「ありがとうございます…こんな僕を受け入れてくださり心から感謝しています…時は限られていますが…僕の全てで陽葵さんを愛して守っていきたいと思っています…」
パパの言葉。
友紀也の言葉。
どちらもお互いを理解し認め合っていた。
そしてそれは全て私の幸せを願ってくれる想いに、私はパパの腕から手を離して、ふたりの手を取って重ねた。
「ありがとう…パパ…友紀也…今日は私の我儘聞いてくれてありがとう…」
「今日は陽葵の一生に一度の晴れ舞台だ…笑顔でいなさい…そして誓ってくるといい…」
そう言って背中を押してくれた。
目の前には神父さんが聖書を持って待っていてくれている。
友紀也を見ると頷き、一緒に階段を上がり神父様の前で足を止めた。