この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ずっと傍に……
第23章 最良の日…
『では、指輪の交換を』
リングピローに乗った指輪が運ばれてきた。
今回の為にふたりで選んだ永遠を誓う指輪。
左手を出すと友紀也はそっと指輪をはめ、次は私が友紀也の指にはめた。
『それでは…誓いのキスを』
少し腰を折り、友紀也が私のベールを上げる。
「「…きれい…」」
ベール越しではなく直接相手を見て同じ言葉を口にした。
それがうれしくてクスッと笑うと、神父様から咳ばらいをされ慌てて真面目な顔を作った。
そして触れるだけの誓いのキス…
『皆さん、お二人の上に神の祝福を願い、
結婚の絆によって結ばれた このお二人を
神が慈しみ深く守り、助けてくださるよう
祈りましょう』
最後の神父様の祝福の言葉と共に私と友紀也の挙式は無事に終わった。