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第25章 約束…

千佳の返事に泣きそうになり、天井を向いて涙が流れるのを阻止しようとしても頬を伝って流れてくる。
泣くのを絶えていると、またLINEが鳴った。
今度は咲からだった。

『千佳～～びっくりしたよ。
いきなりあれは心臓に悪いって（笑）

陽葵。
千佳の言うとおり、友達だから喧嘩もするんだよ。
喧嘩をしてお互いの想っている事を理解しようとする。
正直、陽葵の悲しみ苦しみは全てを理解することはできないよ。
きっと私たちが想像して感じる悲しみの何十倍も何百倍も陽葵は辛いはずだから。
それでも寄り添って、その辛さや悲しみを分かち合いたいと思ってる。
今、私たちと一緒にいることが辛いなら無理は言わない。
だけど、そう思っていることだけは知っていて欲しい。
陽葵は一人じゃない、私や千佳、大地くんに蒼くん、それに陽葵のご両親も同じように思っているってことだけは忘れないでね。』

これが本当の友達なんだ。
友達じゃなかったら喧嘩さえもしない。
喧嘩する能力をどうでもいい相手に使いたくないから。
千佳は言いたいことははっきり言うタイプ。
だから衝突することも多いけど、仲直りするのも早い。
それは間に咲が入ってくれているから。
私たちは3人でバランスを保っている。
それを壊したのは私…