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ずっと傍に……
第26章 道しるべ…
「お腹すいたね」
「ですね。朝も何も食べていないのでさすがにお腹が鳴ってしまいました…」
少し恥ずかしそうに笑うユキが可愛くて触れるだけのキスをして起き上がった。
「何か作るよ。簡単なものになるけどいい?」
「ええ。簡単なモノでいいですよ。」
ふたりでキッチンに向かい冷蔵庫の中を覗いた。
そろそろ買い物に行く頃で、冷蔵庫の中にこれといって何もない。
「チャーハンとお吸い物…それと昨日の残りのポテサラかな??」
本当に簡単な物でユキに悪いと思いながら調理を始めた。
その間にもお腹が鳴るユキに、冷凍していた肉まんを2つ温めて渡せば、美味しそうに食べ始めた。
ハフハフと食べる姿が可愛くて見入ってしまう
「陽葵も一口」
食べているユキを見ていると、ちぎった肉まんを口に入れてくれた。
少しだけどお腹にいれると空腹は満たされる。
残りをペロッと平らげたユキはお腹が満足したのか、調理している私に後ろから抱きついて肩に顎を乗せて甘え始めた。