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ずっと傍に……
第27章 舞い降りる奇跡…

『陽葵へ

お誕生日おめでとう 

今日で24歳ですね。
陽葵と出会ったのが17歳の時ですから、もう7年。
時の流れの速さを感じます。
それでも、まだ7年なんですね。
もっと長い時を一緒に歩んでいた気がするのは濃密な時を過ごしていたからでしょうか?
あの時には、こうなるとは思ってはいませんでした。
ずっと陽葵の傍で幸せに時を過ごすのだと疑うことはなかった。

陽葵は僕と出逢った時の事を覚えていますか?
僕ははっきりと覚えていますよ。
満開の桜を見上げる陽葵を見て、魅了され惹きつけられ恋に落ちたことを昨日のように覚えています。
教師という立場で生徒に恋をするのはあってはならない事でしたが、それでも恋をせずにはいられなかった。
間違った道だと分かりながら、僕は陽葵と恋を…愛し合う事を決めたんです。
それが陽葵を苦しめることになるとは思わずに…
後悔もしました。
あの時に、陽葵の手を取らなければ、こんな辛い思いをさせずに済んだのにと…。
そう思う反面、陽葵のいない人生を考えると、僕の人生は寂しい物だった。
僕のエゴかもしれませんが、陽葵と出逢えて愛し合えて幸せでした。
辛くとも寄り添い共に生きた時は、僕のかけがえのない幸せな時間でした。
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