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ずっと傍に……
第28章 幸せの時の中で…
「千佳…それは言い過ぎって」
慌てて咲が千佳を止めようとしても、一度火が付いた千佳を止められないのは私も咲も知っている。
「本当のことでしょう?友紀也さんの事好きだったら、亡くなって一年もしないで他の男の子供を産む?…それとも誰でもよかった?自分を可愛がってくれる男なら誰でも良かった?お金もマンションもあるから子育てには困らないよね。友紀也さんから巻き上げた遺産で悠々自適に暮らす陽葵の神経が分かんない…こんな女と友達だったなんて…こんな女の事信じてたなんて最悪!!」
千佳はそれだけ吐き出すと病室を出て行った。
咲はオロオロしながら、それでも咲も私の事を許せないようだった。
「千佳がごめんね…だけどさ…千佳の気持ち…私も同じだから…陽葵は友紀也さんの事が好きだと思ってた…だから心配もしたし一日も早く元気になって欲しいとも思った…だけどこんな形じゃ…納得できないよ…千佳の言う通りお金目当てだって思われても仕方がないんだよ。もし産むなら友紀也さんのお金当てにせずに産むべきじゃない?」