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ずっと傍に……
第28章 幸せの時の中で…
15分もすればオーブンがチーンとなり、出来上がったばかりのグラタンを持ってきてくれた。
友也を蒼に預けて私はスプーンを握った。
自分でもおかしい程に、スプーンを持つ手が震えているのが分かる。
本当に食べて良いのかと、もう一度蒼を見ると、食べろとジェスチャーする。
だから私は一口食べた。
「…………」
それは、ママの味だった。
私が好きなママの味。
「あの日から一度も作ることなかったんだ。俺も好きだったから何度か頼んだけど作ってはくれなかった。それが昨日の夜がグラタンで…あれだけ嫌がってたのにどうしてなんだろうって思ってたけど…陽葵が好きなら…そういうことなんだろうな」
蒼の言葉に涙がぽろぽろと零れていく。
会ってくれなくても、こうやって私の為に作ってくれていたんだと思うと涙しかでてこない
久しぶりのママの味と、ママの気遣に嬉しくて涙を流しながらグラタンを口に運び続けた。
友也を蒼に預けて私はスプーンを握った。
自分でもおかしい程に、スプーンを持つ手が震えているのが分かる。
本当に食べて良いのかと、もう一度蒼を見ると、食べろとジェスチャーする。
だから私は一口食べた。
「…………」
それは、ママの味だった。
私が好きなママの味。
「あの日から一度も作ることなかったんだ。俺も好きだったから何度か頼んだけど作ってはくれなかった。それが昨日の夜がグラタンで…あれだけ嫌がってたのにどうしてなんだろうって思ってたけど…陽葵が好きなら…そういうことなんだろうな」
蒼の言葉に涙がぽろぽろと零れていく。
会ってくれなくても、こうやって私の為に作ってくれていたんだと思うと涙しかでてこない
久しぶりのママの味と、ママの気遣に嬉しくて涙を流しながらグラタンを口に運び続けた。