この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
ずっと傍に……
第28章 幸せの時の中で…
15分もすればオーブンがチーンとなり、出来上がったばかりのグラタンを持ってきてくれた。
友也を蒼に預けて私はスプーンを握った。
自分でもおかしい程に、スプーンを持つ手が震えているのが分かる。
本当に食べて良いのかと、もう一度蒼を見ると、食べろとジェスチャーする。
だから私は一口食べた。

「…………」

それは、ママの味だった。
私が好きなママの味。

「あの日から一度も作ることなかったんだ。俺も好きだったから何度か頼んだけど作ってはくれなかった。それが昨日の夜がグラタンで…あれだけ嫌がってたのにどうしてなんだろうって思ってたけど…陽葵が好きなら…そういうことなんだろうな」

蒼の言葉に涙がぽろぽろと零れていく。
会ってくれなくても、こうやって私の為に作ってくれていたんだと思うと涙しかでてこない
久しぶりのママの味と、ママの気遣に嬉しくて涙を流しながらグラタンを口に運び続けた。
/1528ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ