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第30章 助けて…

友也の背中を擦りながら嫌われていないと伝えても友也は納得しなかった。
自分と会ってくれないのは自分が嫌われていると思っていると友也は私の言葉では納得してくれない。
嫌われているのは友也じゃない。
嫌われているのは…

「おばあちゃんに嫌われているのはママなの…だから、おばあちゃんはママに会いたくないの…友也に会いたくないわけじゃない…ママに会いたくないだけ…ごめんね…友也…ごめん…」

パパがいるからどうにかなると思ったのは大きな間違いで友也を傷つけてしまった。
人の心にとても敏感な友也が、気がつかないはずがなかった…

「…来なきゃよかったね…友也を傷つけるだけなら来なきゃよかった…」

それが私の本音…
友也を傷つけるだけだと分かっていたら来ることはなかった。

「とりあえずリビングに戻ろうか…」

私の肩を抱いて抱き起してくれたパパに私は静かに首を振った。

「このまま…帰ります」

「陽葵？」

驚くパパに、申し訳なく思いながら告げた。