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ずっと傍に……
第30章 助けて…

「友也???」

「…おばあちゃん…ボクの事…嫌いなの?」

下を向いたまま口を開く友也の瞳からポタリポタリと涙が落ちていく。

「そうじゃないよ…ご病気で寝てるだけだよ。友也の絵を見たら元気になるから…ねっ?」

友也の涙を拭いながら声をかけると、私の手を初めて跳ね除けた。
初めての行動に驚いていると、友也は初めて声を荒げた。

「そんなの嘘。ボクが入院してる時も来てくれなかった。おじいちゃんと蒼お兄ちゃんは何度も来てくれたのに…おばあちゃんは一度も来てくれなかった…おばあちゃんはボクに会いたくないんだ…おばあちゃんはボクの事なんて嫌いなんだ…わぁぁぁぁぁぁぁぁぁん」

そのまま声を出して泣き出した。
涙をこぼしながら、その涙を拭うこともせずに友也は泣いていた。
私はそんな友也を力強く抱きしめていた。

「何があった??」

友也の泣き声でパパと蒼が血相を変えて廊下にいる私たちに近づいてきた。
泣き続ける友也に、友也を抱きしめる私。

「友也は嫌われてないから。」

「わぁぁぁぁぁん…ママの嘘つき…わぁぁぁぁぁん…」
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