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もう私、生徒じゃない
第6章 交わらない視線
授業をが始まった。
午前に彼女に強く握られていた
手の余韻を感じつつ教室に入ると
彼女はまた本を読んでいた。
チャイムの音に気づいて彼女が本をしまう。
授業が始まってまずは自己紹介をする。
振り返って名乗ろうとすると彼女と視線が重なる。
彼女が見ていると思うと嬉しくなり
少しだけにやけてしまう。
自己紹介中何度も視線が重なって
その度に彼女は吸い寄せられたように
視線を向けてくる。
もちろん喋っている俺を見るのは当たり前だが
それ以外の感情があるのではないかと期待してしまう。
滞りなく初回の授業を終えた俺は帰り支度をする。
質問をしにくる生徒もいたからだいぶ遅くなってしまった。
残りの生徒は彼女も含めて3人。
そして、しばらくするとその2人も出て行った。
シンと静まり返る教室で彼女が静かに立ち上がった。
そのまま帰ってしまうのではないかと不安になり
声をかけようとして気づく。
いったい何て声をかけるつもりだ?
彼女とまともに会話したことがない事実に気づく。
午前に彼女に強く握られていた
手の余韻を感じつつ教室に入ると
彼女はまた本を読んでいた。
チャイムの音に気づいて彼女が本をしまう。
授業が始まってまずは自己紹介をする。
振り返って名乗ろうとすると彼女と視線が重なる。
彼女が見ていると思うと嬉しくなり
少しだけにやけてしまう。
自己紹介中何度も視線が重なって
その度に彼女は吸い寄せられたように
視線を向けてくる。
もちろん喋っている俺を見るのは当たり前だが
それ以外の感情があるのではないかと期待してしまう。
滞りなく初回の授業を終えた俺は帰り支度をする。
質問をしにくる生徒もいたからだいぶ遅くなってしまった。
残りの生徒は彼女も含めて3人。
そして、しばらくするとその2人も出て行った。
シンと静まり返る教室で彼女が静かに立ち上がった。
そのまま帰ってしまうのではないかと不安になり
声をかけようとして気づく。
いったい何て声をかけるつもりだ?
彼女とまともに会話したことがない事実に気づく。