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もう私、生徒じゃない
第8章 知らない場所で
突然の呼び出しに変な時間に家を出て

よくわからないローカル線を使って

現場に向かってみたら勘違いだったと言われた。



そんなこんなで今は帰宅中だ。

このローカル線は本当に人が少ない。



そんなことを考えていると

スマホが着信を知らせる。

先方からだ。



見計らったかのようなタイミングで

見知らぬ駅に到着してドアが開く。



降りて電話を取ろうとすると

駅内のどこからか、かすかな悲鳴が聞こえた。

どこだとキョロキョロと見回し多目的トイレを見つけた。



手の中で震えるスマホは無視して

多目的トイレに近づくと、

人がぶたれたような音に続き悲鳴が上がった。



ただ事じゃないと思った俺は

多目的トイレの扉を強く叩いた。
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