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会員制秘密趣向倶楽部 ~お好きなプレイを~
第6章 莉子二十歳 ハメ撮り
今日は大学が午後休講になったから、早めに店に来た。
店で待機しているだけでも、それなりの時給が貰える。
入って一年足らずの私には、あまり定期的な客も付いていない。それでも、キャバクラや風俗で働くよりはある意味楽。
普段着でいいし、客のリクエストに応えればいい。ここは変わった客が多いみたいだけれど、怖い思いをさせるような人達でもないし。
「莉子ちゃん。丁度良かったわ。昨夜、莉子ちゃんに指名予約が入ってたの」
涼子さんが、ニッコリと上品に微笑む。
私は午後十時には帰ってしまう。店自体は、午前2時までやっているけれど、一応大学の勉強もしなくてはいけない。
「はい、ここよ」
涼子さんから受け取ったメモには、数少ない常連さんの住所。
「すぐ支度します」
「じゃあ、お相手側に連絡しておくわね」
「はーい」
すぐ奥に行き、軽くシャワーを浴びてからすぐに店を出た。
タワーマンションの下でタクシーを降り、メモにある番号に電話する。
すぐに相手が出て、入口のロックを解除してくれた。
私は大き目のバッグを肩にかけ、彼の部屋へと向かう。一応ノックしてから開いているドアを入った。
「こんにちはー」
「いらっしゃい。こっちに来て」
バスローブ姿の彼が寝室の隣にある、明るい衣裳部屋に行く。壁には大きな鏡。
「まずはこれ。髪はツインテールでね」
「はい」
彼に言われたのは、白いセーラー服と紺のプリーツスカートに白のソックス。赤い胸のリボンは、少し流行遅れな感じもする。
彼が部屋を出て行くと、私は着替え始めた。
年齢不詳。彼にはその言葉がピッタリ。二十代なのか四十代なのか、私にはよく解らない。
お店では、必要最低限の事しか教えてくれないのがルール。必要なのは、ここに来る為の住所だけ。
髪をツインテールに結び、バッグから出した小さめの飾りをつける。
二年前までは高校の制服を着ていたから、我ながらよく似合う。
鏡を見ながら髪を整え、小さな溜息をついた。
今は若いから制服が似合うけれど、歳を取るのなんてすぐ。
私はDカップで中途半端。IカップだったりAカップだったりすれば、この先もそれなりの需要があるのに。