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異形疾病
第3章 空港にて
顔の外側だけを拭いてやっても、鼻洗浄やうがいをしなければまた溢れ出てくるのだが、それでも彼女は口を半開きにしたまま何度もこくりこくりとお辞儀をした。

住所と名前を聞いてタクシーに乗せ、臭いのため露骨に嫌がる運転手に想定料金の2倍を渡して送り出した。
後部座席に乗せるとき彼女の下半身を支えたが、大量の軟らかい糞便と、僅かに形を残した二つ折りの極太うんちの感触は、特殊素材越しとはいえ手のひらに生々しく残った。


もうすぐ休憩時間が終わる。
持ち場に戻らなければ。
結局、昼食も摂らずじまいだが、食欲はまるで湧かなかった。
私は今さっき聞いた彼女の名前と住所を忘れないうちに手帳にメモし、本業における貴重な取材先の一つとして確保した。


あの検査室にはまた新たな患者が連れ込まれているだろうか。
泣きながら犯され、イキ続け、そして泣きながら脱糞しているのだろうか。
さっきまで私があの部屋で見ていた光景は、本当に現実のものなのか。
都市伝説レベルの尾ひれのついた噂話だったと、どこかで結論づけたがっていた自分がいたのに、あの光景、あの臭気、あの声。
そして手のひらに残るこの感触。
つくづく人間は醜悪な生き物だと思うが、先ほど間近で彼女の鼻や口から白濁した体液が漏れ出る様を見たとき、自分もまた勃起していることに気づいた。

いや、あの部屋であの光景を見ているときだって、終始興奮状態ではなかったか。

事務所へ戻る前にトイレの個室に寄った。
そして痛いほど固くなった一物をしごきながら思い知った。
自分もまた、何かの機会やきっかけさえあれば、あの汚らわしい職員たちのサイドへと堕ちていきかねない、暗い欲望を抱えた人間の一人なのだと。
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