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いつまでも思春期
第6章 美しいヌード──女性の美
・
Eテレ(教育テレビ)だった。
もう芸術としてもヌードは放送できないと思っていたら、
しっかりと全裸を映した──2018年4月。
▼
ガウンを脱ぎ、背中を見せたヌードモデルは、間違いなくプロだろう。
すぐに製作シーンとなり、頭を右にしてソファに横たわるモデルがいた。
すばらしい美貌、長い黒髪。
そして、何より、美しい裸身──美しいゆえに仰向けに置かれた裸身。
股間に翳りがないから、曲げた脚などで隠す必要もなく、アクセントとして(あえて奥になる)右の膝を高くしたポーズに固定され──股間に翳りがないから、カメラは自然に完全に、美の造形をとらえることができた。
本当に美しい女性だった。
しかし、もう完全に裸にしてしまった。
それならば、もうこれ以上美しくできない──そんな歪んだ失望さえ覚えるほどの完全な美だった。
▼
▼
条件が揃ってたという幸運に気づくべきだろう。
プロとしてのテクニックを暴かれることを承諾した画家。
完成後の絵だけではない、生身の裸を公開することを許可したヌードモデル。
どちらが欠けても、実現しなかったドキュメント映像なのだ。
絵の具の載せ方を説明するのに、乳房のふくらみは最適だったようだ。
光線の忠実な再現を、乳房のアップで検証したのだが、プロのモデルでも、さすがにこの凝視は恥ずかしかったのではないだろうか。
たとえようもないほど美しい乳房だったが、番組は、教材として扱った。
やむを得ない冒涜なのか。
──────────
Eテレ(教育テレビ)だった。
もう芸術としてもヌードは放送できないと思っていたら、
しっかりと全裸を映した──2018年4月。
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ガウンを脱ぎ、背中を見せたヌードモデルは、間違いなくプロだろう。
すぐに製作シーンとなり、頭を右にしてソファに横たわるモデルがいた。
すばらしい美貌、長い黒髪。
そして、何より、美しい裸身──美しいゆえに仰向けに置かれた裸身。
股間に翳りがないから、曲げた脚などで隠す必要もなく、アクセントとして(あえて奥になる)右の膝を高くしたポーズに固定され──股間に翳りがないから、カメラは自然に完全に、美の造形をとらえることができた。
本当に美しい女性だった。
しかし、もう完全に裸にしてしまった。
それならば、もうこれ以上美しくできない──そんな歪んだ失望さえ覚えるほどの完全な美だった。
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条件が揃ってたという幸運に気づくべきだろう。
プロとしてのテクニックを暴かれることを承諾した画家。
完成後の絵だけではない、生身の裸を公開することを許可したヌードモデル。
どちらが欠けても、実現しなかったドキュメント映像なのだ。
絵の具の載せ方を説明するのに、乳房のふくらみは最適だったようだ。
光線の忠実な再現を、乳房のアップで検証したのだが、プロのモデルでも、さすがにこの凝視は恥ずかしかったのではないだろうか。
たとえようもないほど美しい乳房だったが、番組は、教材として扱った。
やむを得ない冒涜なのか。
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