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舞い散る花びら
第1章 とつぜんの脅迫
ヒック、ヒック、
あまりの出来事に呆然としながら嗚咽しはじめるさくらに
「おいおいおい、どういうことだい、野々宮さん?」と浅井教授が呆れた顔で声をかける。
「あともう少しっていうところで、ごまかしきれなかったのかい?
しかもおもらしまでしてくれて。 レザーのソファーでよかったよ。
氷川くん、クリーニング家具屋に頼んどいて。」と理事長が言う。
「無実の証明が、有罪の証明になってしまったな・・・」と学院長。
すると、理事長が冷たい笑みを浮かべタブレット端末をさくらに見せる。
画面にはソファに縛り付けられるさくらの姿、
「あああああああぁぁぁぁぁっ!」 と絶頂の叫びをあげ、あられもなく失禁するさくら。
「いやああああああっ!!!」 さくらはさけび、
「消して、消してください!! 私じゃない。私じゃないんです!!
消してください!!」と泣き叫んだ。
理事長は優しくさくらの頬を指でなぞり、流れ落ちる涙をぬぐった。
「野々宮さん・・・いや、さくら。
きみが同意の上でしたことだろう? この動画、何ならインターネット上に拡散してもいいんだよ?
君は美しい。 美しい君の喘ぎ、悲鳴のようなこのあえぐ姿を見た人は
この動画をどんどん広めていくだろう。」
さくらはもはや意味が解らなかった、呆然としてただただ涙をこぼしていた。
「どういうことですか?? いったい何を・・・」
理事長はさくらの頬にキスをして流れる涙を舐めとった。
「ひいっ・・」っとさくらは悲鳴を飲み込む。
「わかるかい?さくら。 この動画を拡散されたくなければ、私たちの言うことを聞くんだ。」
学院長がさくらの髪をなでながら言う
「野々宮さんはSM風俗嬢・・・なんてウワサをながされたら大変だねぇ
さあ、どうする?」
浅井教授がさくらの頬をなで
「もちろん、研究生としての待遇はそのまま保障する。 今まで通り研究に励んでほしい」 と言った。