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君に恋する物語
第3章 穂高さんの運命の恋
いつもの満員電車
今日も人混みに流されて会社へと行く電車に乗り込む
吊り革を持てただけでもラッキーか。
なんて思う自分はどれだけ小さな幸せを感じるんだ

それも仕方がない

給料は良いが仕事は忙しくて癒しなんかどこへ行ったのやら・・・
社畜の様な自分が嫌になるよ・・・
全く・・・本当に・・・

(ねむ・・・)

欠伸を隠そうと満員電車の中で吊り革を持っていない手を動かした
その時だった

「痴漢です!!」

は?
何言ってんの?
意味わからんし。
ってか、それ俺に言ってんの?

隣の女性が俺の手を握って睨みをきかせる

眠い頭で必死に考えた

「ちょっ・・・何の事・・・」

ですか?

周りの視線が一気に俺に集まる

(マジで?何のドッキリ?俺、まだ夢の中?)

おいおい・・・
夢なら醒めてくれよ・・・

睨む女性は俺の手を離そうとはしない
俺を睨みながら見つめる顔は酷くて・・・
はっきり言ってタイプなんてもんじゃない

待てよ。
痴漢するにしてもだよ?
俺は・・・もし仮にだな・・・
したとしてもだよ?
綺麗な女性を相手にするよ

例えば・・・
目の前に座ってる・・・
髪が綺麗な・・・
眠ってても睫毛が長くて・・・
小さな顔で・・・
座っててもわかる華奢な体で・・・
服もセンスが良くて・・・
俯いてるけど・・・
きっと美人なのは間違がなくて・・・

な・・・女性が好みでタイプなのであるんだ!!

間違っても、君みたいな!!
その・・・ちんちくりんには興味が無い!!

だから、手を離せ!!!
自惚れるのも大概にしろ!!!

叫びたくなったが、俺を睨む女性は俺の手を離すもんか。
と、さらに力を込めた

(・・・マジで・・・マジで・・・勘弁してください・・・)

神様。仏様。お母さま。お父様。ごめんなさい

チーン・・・
と、木魚の音が俺の頭の中で鳴った瞬間だった

「・・・この人じゃないよ!!」

目の前の女性が俺を見た

・・・神様かと思った
・・・仏様かと思った
いや・・・

眠りから目が覚めたお姫様の様だった
天使でもいいよ

美しすぎたんだ

俺は今まで見たこともない位の・・・
美しい女性がこっちを見ていたんだ

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