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あなたの性欲、全力サポート!
第2章 研修開始
「女の子をしつこく誘う男って、みっともないな」
と、やってきたのは、あの望月さんだった。
「望月さん」
神の救いだー!
「よっ、ひじきちゃん。また会えたね」
またこの呼び名か。
ひじきちゃうわ!
ひじりや!
関西人でもないのになぜか関西弁の私?

「田中姉さんいないの?」
姉さんって呼ぶほど仲良しの間柄?
「課長なら席を外してますが」
私が答えると。
「いないならまた来るわ」
「分かりました」

「あ、そうだ」
部屋を出ようとした望月さんが振り返る。
「研修終わったら一番に予約入れるから、オレのこと満足させてねー。じゃ!」
笑顔で部屋を出る望月さん。
この人に何を言ってもムダだな。
もう、ひじきちゃんで良いや!
開き直ろう。

「あの、如月さん、さっきは…ごめん」
西條くんが謝ってきた。
「あ…。ううん、気にしないで。ねぇ、西條くんはここの仕組みを理解した上で来たの?」
気になることを聞いてみる。
「友達から噂を聞いたんだ。当時付き合ってた彼女に下手くそって言われて…。自信をつけようと思ってここへ…」
「そうなんだ」
「恥ずかしい話だよな」
「自信をつけたいって前向きだね。すごいな」
「如月さんは?」
「私なんてコピーやお茶係の雑用係だと思ってやって来たらこんな会社。あんな給料の良い雑用係なんてあるわけないのにね。ははは…」
私は苦笑い。

「あの人如月さんの知り合い?」
「望月さん?」
「うん。ずいぶん仲良さそうだから」
「面接来た時に応接室まで案内してもらったの。ひじりだって言ってるのに、ひじきって呼んでくるし」
私はプンプン。
「望月さんと如月さん、近いうちに両思いになりそう」
西條くんのぶっ飛び発言!
「えっ?何で??」
「男の勘。ってやつだな」
どんな勘だ?
キミは占い師か?
「でも、もしそうなっても私は1人だけを相手することはできないじゃん」
「そうなったら寿退社の道があるだろ?」
「もーっ、西條くんったら!そんなのありえないよー」
私は西條くんの肩をバシバシ叩く。
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