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第6章 新たな友情？？

「元気だったか？聖」
仕事が終わり、会社を出る。
その時、誰かに呼び止められた。
相手は知らない男性。

「はい？？」
「オレだよ、オレ」
誰だろう？
「あっ！分かった！もしかして、オレオレ詐欺の方ですか？」
「違ーう！お前、天然ボケか？…って、この姿じゃ分からないか」
男性は自分の姿を確認。

「ヒロって言えば分かるか？」
「えっ？ヒロさんってあの…」
「そう」
「どちらのヒロさんですか？」
「あのなー！お前、本当にオレが分からないのか？」
「うそうそ、ちゃんと分かってますよ。最初は分からなかったけど」
「ったく、オレ達は漫才コンビか」

ヒロさんはブツブツ文句？言ってる。
今日のヒロさんは男性バージョン。
スーツ姿がばっちり決まってる。
男性に戻ると口調が違う。
女性バージョンとは全くの別人！

“あの人、超イケメンじゃん”
“誰だろうね、知り合いになりたい！”
仕事終わりの女子社員がヒロさんを見てひそひそ話してる。


「何でここへ？」
会社の入口で話してると騒ぎが大きくなるから近くのカフェに移動。
「この前言っただろ？大輔をライバルに回すって」
コーヒーを飲みながらヒロさんが言う。
「本気だったんですか！？」
「本気だ。じゃなきゃ、会いに行かない」
ヒロさんがまっすぐ私を見る。

「ヒ、ヒロさん仕事は？」
私は話を逸らす。
「今日は外回りで早く終わったから」
「そ、そうですか」