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僕の彩芽
第12章 十二

「何の冗談ですか……?」

「冗談?」

「私をからかって楽しんでるんですよね……?」

「何?」

 明らかに私の質問を聞いて秋人さんは顔をしかめる。……えっ、冗談じゃないってこと?じゃあ本気で、私を恋人にしようと……?私の事が好きだと……?

「お前を買ったのは面白半分だったが、今はそんな事ない。彩芽が可愛くて可愛くて仕方ないと、前も言ったろ?」

「い、言いましたけど……」

「愛してるよ、彩芽。ペットとしてじゃなく、人として」

「っ……」

 額に軽く口付けられながら、感激で目に涙が潤んできた。ペットとしてじゃなく、人として愛してると言われた……。こんなに嬉しい事はない。幸せ過ぎる。

「わ、私も!秋人さんが好きです!大好きです!」

 ぎゅうっと秋人さんの首に回した両手で抱き付く。そのまま頭を撫でられ、浴衣を剥ぎ取られると、急に恥ずかしくなり顔を紅潮させた。


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