この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
再会 ∽∝∽初恋は実らず?∽∝∽
第4章 絶対安静
彼はそのままキッチンに立ち、どうやらお粥を作ってくれるらしく、シンク下に潜って鍋を探していた。
私は気になっていることを聞いてみる。
今なら彼と顔を合わせずに聞けるから…
「篠宮さん…お一人で暮らしてらっしゃるんですか?」
「ええ、独身で実家暮らしだったのですが、兄の結婚、同居を機に一人暮らしを始めたんです。」
独身…
そしてお兄さんがいる…
やはり彼かも…
そう思いながらも私は考えた。
そうだとしてどうするのだろう。
逆に彼でないとはっきりしたらどうなるのだろう。
そして篠宮さんのことをもっと知りたいと思うのは何故なのだろう。