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再会 ∽∝∽初恋は実らず?∽∝∽
第5章 雨粒
私は昨日会わないと決めた両親を『いない』と言ってしまったことを忘れていて、篠宮さんが、死んだ両親を思い出させたと気にしているとは思わなかった。
「昨日も言いましたけどね、『人生いつでもやり直せるんだ。』って、受け売りですけどね。
まあ、今の僕があるのは、その人のおかげなんです。」
この時の私は、篠宮さんが言う人が、まさか、父だとは全く気づかなかった。
「今朝もしっかり完食できましたね。」
「ご馳走さまでした。篠宮さんの料理が美味しいからです。」
「じゃあ木田さんが倒れないようにずっと作らなきゃね。」
「うふふ…」