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再会 ∽∝∽初恋は実らず?∽∝∽
第5章 雨粒
また篠宮さんが洗い物をして、点滴の接続部分を外し、昨日と同じようにネットで固定する。
「一応、念のためにね、確保しておきましょう。
でもね、明日は抜きますよ。そしてそれでも点滴が必要な状態なら、新たに点滴針を入れなければなりません。
衛生その他の理由で針を射しっぱなしに出来るのは、明日の朝までなんです。」
「はい。」
「それとね、これを刺した時には木田さん意識なかったから、わからないでしょうけど、点滴針って刺すの痛いんですよ。」
「えっ…」
篠宮さんは私の両手首を軽く掴み、自分の膝の上に乗せて言う。
「嫌なら早く良くなるようにね。」
「は…ぃ。」