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再会 ∽∝∽初恋は実らず?∽∝∽
第5章 雨粒
ソファーに掛けて待てば、ちぐはぐのマグカップにドリップコーヒーが淹れられてきた。
これだけスキルの高い篠宮さんが本当に1人暮らしなのだと、また、安心する私。
どんどん惹かれて好きになっていくのに、その気持ちを伝える勇気はないのだ。
もしかしたら、病人だから大事に接してくれているだけで、私が思うほどには思ってくれていないかも…
私は、不完全に終わった初恋を、まだどこかで引きずっているのかもしれない。
それに、住まいに女性の影がないだけで、お付き合いしている人がいるかもしれない。