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第6章 悪夢のエレベーター

少し時間が置いてから、彼女の部屋の前に行き、
ドアのノブをいじってみると、何と、鍵が開いていた。

どうやら、彼女は、エレベーターの中での出来事に動揺しすぎて、
うっかり、鍵をかけるのを忘れてしまったみたいなのだ。

俺たちにとっては、これは、むしろ、好都合なのだった。

俺たちは、ドアを開けると、堂々と、彼女の部屋の中へと入っていった。

玄関をくぐり、短い廊下を通過すると、
その先のリビングで彼女はくつろいでいた。

バスローブを身にまとっていたので、恐らく、入浴したあとだったのだろう。

俺たちが入ってきたのを見て、当然ながら、彼女も驚いたようなのだった。

「誰ですか？」

と、恐怖に怯えた彼女が言った。

「か、勝手に人の部屋に入らないでください」

しかし、俺たちはゾロゾロと、リビングへと上がり込んでいった。

「警察、呼びますよ」

彼女は、必死に訴えたが、
その声は震えており、ようやく聞き取れる小ささだった。

逃げ出そうとした彼女に、俺たちは襲いかかった。

彼女の体を押さえつけて、ソファの上に押し倒したのである。