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痴漢野郎 スペシャル
第7章 ふろく
 だけど、俺たちは、彼女の服をはだけさせる行為をやめはしなかった。
 彼女の服やスカートは、どんどん、まくられていくのである。
 ついに、彼女の口から「ちょ、ちょっとぉ」と言う、うわずった悲鳴が小さく漏れた。肌を直接触られ続けて、これまでにない焦りを感じてしまったのかもしれない。しかし、その内気な性格ゆえ、必死に、大声を出さないように抑えているみたいなのだ。俺たちの行為を犯罪とは受け取らず、少しタチの悪いイタズラとして、片付けようとしてくれているらしいのである。
 その証拠に、彼女は、弱りつつも、まだ愛想笑いを顔に浮かべていた。俺たちのしている事を、ただのオフザケで済まそうとしてくれているのである。その為にも、彼女も本気で怒る訳にはいかず、こんな態度をとるしかなかったのだ。
 これから学校へ行くところだった彼女にしてみても、こんな場所で痴漢騒動に巻き込まれて、煩わされたくないという気持ちもあったのであろう。だから、なおさら、彼女には、俺たちを痴漢扱いにはできなかったのだ。そして、彼女がそんな態度を取ってくれたものだから、ますます俺たちは付け上がったのである。
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