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年下の男の子
第2章 L現る
 って待て待て待て! Lくん君相手が違うだろ! 夢香ちゃんのまんこの壁越しに裏筋ゴリゴリされんの気持ちいいけど、夢香ちゃんは口塞いでるからキスなんてできないけど、さすがに俺じゃねーだろちゅーする相手!!!
 焦るものの、おおっぴらに振り払うと雰囲気壊しそうで、できない。まだ夢香ちゃんひくんひくんして感じてるから。
 唇を唇でぴったりと塞がれて押しつけながら、すり、と顎に生えた無精髭をなでられて、その手が頬を辿って後頭部に回された。いやこの髭も武器だからね? 無精ってより、ドMちゃんこれでクンニとかすると感度増すのよ?
 くっそ、なっがい睫毛にツルツルしたほっぺたしやがって21歳め。若干の現実逃避と並行してそう思う間にも、今度はゆっくりと歯を舌でなぞられる。
 男とキス? いやーしたことありますよ。王様ゲームでならね。王様の命令は絶対だからね、ヤケでおもっきし舌突っ込んでやりましたけど。
 けど。
 正直、嫌じゃないわこれ。本気で嫌がったらやめるってのが伝わってくるし。んっとに遊び慣れてるわこいつ。
 しゃーねぇ、Lがそうしたいなら、それもプレイの材料に組み込むっきゃないでしょ。大人のよゆーってやつでね。
 ちゅくっと音が鳴った。俺とLの舌で。こっちからも絡めてやったからね。なんだろう、甘い。飴でも舐めてきたんかな。
 その音に夢香ちゃんが身じろぎする。うん、さすがにバレるわな。これの反応によってこの先を決めるわけなんだけど。
 手を打ったのはLが先だった。ぐいっと夢香ちゃんのブラに手突っ込んで、乳首をピンと弾いたのだ。それだけ。
 それだけで、夢香ちゃんの中はぎゅぎゅっと締まった。くそドMだなぁ、ほんと。これでもいいのかよ。
 Lがそれを鼻で笑う。
「気持ちよさそうだね、Uさん」
「あぁ、このままイケそうだな」
 なんて、これからどんな展開になってもいいようなセリフのつもりだったんだが、ふふっと笑ったLは、
「じゃあこのまま……」
 嬉しそうに目を細めて俺に顔を近づけてくる。やっぱそっちかよ……こんなオヤジのどこがいいんだか。
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